Gojabako ZoneKei Ito

加重平均の誤差伝播

に https://kei-itof.goat.me/heZeNIQCCQ で公開に更新)履歴 (2)

https://maxi.wemo.me/ を更新していたのですがビンまとめの式のよい参照先が見つからなかったためここで導出します。

測定結果をまとめた量

ある量の測定結果が回分あり、それぞれの測定の精度(分散)が得られているとします。

の加重平均 がほしいとします。

このときの誤差(分散)が最小になるを導出します。

導出

まず、あるの組み合わせでが最小になっているなら、そこからの値がずれるとは大きくなります。これはがそのの組み合わせで極値をとっているということです。

次に、の誤差伝播の式は次のようになります。

の微分はを使って計算できます。

するとは次のようになります。

これを極値の条件に代入します。

このまま計算すると横幅が足りないので以下のを定義します。

それぞれ微分を計算します。

の続きを計算します。

について整理します。

両辺をについて足し、について整理します。

に代入します。

に代入します。

結論

ある量の複数回の測定結果とその分散が得られており、その加重平均

の誤差(分散)が最小になるとそのときの分散は次の式で表されます。